二人の希望は至ってシンプルで深いものだった。
今までたくさんの女の子を綺麗にしてきた、美容師の花嫁Yukaさん。
そんなYukaさんを昔から知る、同じ美容師の友人が支度に付き添った。
今日は”花嫁”として身を委ねてほしい。そんな思いが伝わる心地よい支度時間。
Yukaさんがこの日のために誂えたオーダーメイドのドレスは、
センスが煌めく、この世にひとつだけのドレス。
歩くたびにシルクシフォンがたおやかに揺れて、肩をなぞる繊細なレースと潔いバックコンシャスが美しい。
それは女神そのもの。
花婿Kazuhiroさんは、チャコールのセットアップにレオパードのボウタイで、こなれたグルームスタイル。
ファッション好きな二人にぴったりの装い。
日差しが眩しい壮大なロケーションの中、気軽に料理をとって楽しむビュッフェスタイルは、
肩の力は必要のないリラックスした穏やかな空気。
個性豊かな友人たちの笑い声がはじけて、プールからキラキラと水しぶきも。
愉しむゲストを二人が微笑ましく眺めながら、一人一人に声をかけて乾杯した。
Kazuhiroさんのバンド仲間とのライブが始まり、心地良い音に乗って揺れるゲストたち。
一人一人がこんなに楽しむことの出来るウェディングパーティー。
二人が持つ、ホスピタリティーの溢れた一日に。
これからもずっと、シンプルで深い日々を分かち合っていきたい。